先日、文十鳳凰殿 幡豆斎場にてお葬儀のお手伝いをさせていただきました。
故人様は91歳のおばあちゃん。
通夜、告別式ともに子供、孫、ひ孫と一家が勢揃いで開式前はとっても賑やかな雰囲気。
生前中も、お盆は庭でバーベキューをしたり、正月には餅つきをしたり…
故人様は大勢が集まると、いつもに増して嬉しそうにしていらっしゃったそうです。
そんな故人様は、家庭菜園や裁縫がご趣味。
野菜を収穫すると近所の方々におすそ分けをし、足踏みミシンをカタカタと鳴らし、巾着を段ボール箱いっぱいに作り上げ、年に一度お寺へ持っていっていらっしゃったそうです。
式場内には、家庭菜園の際にかぶっていた帽子、ミシンで作った巾着を皆様に見ていただき思い出をお話しできるよう飾らせていただきました。
そして、開式前の献灯の儀でございます。
祭壇へお灯しいたします火は、喪主様よりお預かりいたしました。
祭壇へ火を灯し、開式でございます。
式は滞りなく進み、いよいよお別れの時。
お孫さんやひ孫さんがご用意くださったお花、お手紙。
家庭菜園の道具や、裁縫で使う針、はさみはお棺の中へ納めることができないため、イラストではありますが紙の物をご用意させていただきました。
また、私からささやかではございますが、お好きだとお伺いいたしましたあんぱんと、甘いコーヒーをご準備させていただきました。
あんぱんは、15年ほど前に先立たれた旦那様と彼の地で分け合えるよう半分に。
コーヒーは末期のコーヒーとしてお口に含ませていただきました。
お棺はお花や折り紙で色鮮やか…。
お花を手向けた後は、お棺のおふたを閉じ…
ご出棺でございます。
幡豆斎場にてお世話になりました皆様。
まだまだ忙しい日が続いていることと思います。
分からないことがありましたら、いつでもお電話ください。
また、季節の変わり目、急に寒さがやってきましたので風邪など引かれませんようお気を付けください。
故人様は、彼の地でもコロナウイルスが流行っているといけませんので、再会した旦那様にもお渡しできるよう、ご自分で作った布マスクを2つ持って行かれましたよ。
皆様も、予防と対策を忘れずに。
文十鳳凰殿 平安会館 家族葬の結家
担当 伊藤里帆