朝晩と涼しくなり、過ごしやすい気候となってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、79歳のお父様のご葬儀をお手伝いいたしました。
厳しくも愛にあふれたお方だったそうで、長男の喪主様はそんなお父様との思い出を振り返ってか、ご弔問が落ち着いた通夜後に一人、涙しておられました。きっと、父としての立派な背中をこれまでたくさん見せてこられたからでしょう。
お通夜の前には、一般の弔問客の皆様に焼香をしていただいたり、故人様とご対面もできる【式前焼香】を行いました。
皆様、ご家族様の希望で飾らせていただいたお写真をご覧になりながら、話に花を咲かせておりました。
葬儀式は厳かな雰囲気の中で行われ、式中に涙する方や、焼香に進もうとしたらふらついてしまう方もいらっしゃいました。
葬儀式の終わりには、故人様がご結婚される前のお写真から最近のお写真までをまとめた【想い出スライドショー】をご覧いただきました。
愛したご家族、そしてご縁を結んだ方々とのお別れの時間が訪れました。
お柩のふたを閉じる時、何度も何度も「おやじ、大丈夫だからな。任せとけ。」と涙ながらに、頬に触れる喪主様がどれほどの想いを抱えていたのか…。想像ではとても推し量る事はできません。
お父様との別れを惜しむ涙と、お父様を心配させまいとする気持ちと…。きっと、それだけではないのでしょう。
故人様の奥様は、歩くのがやっとの状態で、多くの別れを惜しむ涙が空間を包む中でのお式となりました。
少しでも最後のお別れをゆっくり過ごしていただくことができていたら、と願うばかりです。
皆様方には、これからも故人様を想い、辛い気持ちになる時が訪れると思います。
しかし、その時、その気持ちは無理になくさないでください。故人様を想いながら少しずつ前を向いて、気づいたら故人様との思い出を笑顔で話すことができる…。そんな日がいつか来ることを願っています。
皆様の故人様への愛にあふれたお式のお手伝いができたことに、感謝申し上げます。
お世話になりました皆様方、どうかご自愛くださいませ。
文十鳳凰殿 西尾幡豆斎場
担当 登地 夏生
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