いつもお世話になっております。肌寒さも感じられるこの頃、、いかがお過ごしでしょうか。
前置き無しに、今回はある大先輩の短編小説かの、一話をご紹介させていただきます。長くなりますので、半分に分けてご紹介いたします。
「北の国から」
ドラマ北の国からが終わった。「こんなにドラマチックな人生を送る人は普通いない」私の友人は言った。全く反対の意見を持っていて、私は、人生は誰もがドラマチックであると思っているのだが、それはご高齢の方々をお送りすると、歩まれた人生の道程がどれだけの重みがあってどれだけのドラマがあったのかをいつも感じているのだ。
勿論、私自身の人生もドラマチックであると思っている。
ある葬儀で98歳のお婆ちゃんをお送りするお世話をさせて頂いた。 喪主は長男で73歳である。その長男が葬儀の中の挨拶で次のような事を言った。
「母は若い時から苦労をしておりました。何を楽しみに生きてきたのかを考えると、それは私達子供の成長だけを生き甲斐にしていたのかも知れません。
私が幼かった頃、私の手を引いて行商をしておりました。つらい坂が来ると汗いっぱいになってリヤカーを引いていました。 途中で休むことはなく、ため息をつきながらこんな話をしました。
どんなに苦労しても後ろを振り向いたらダメだぞ、疲れたらため息だけして、それ以上望んだらいかん。 そんな母でした。
・・・この続きは次回へ
文十鳳凰殿 平安会館 家族葬の結家
担当 福井 萌子