愛のある厳しさ、凜とした強さでまっすぐに生きた母でした
母は、会社を立ち上げた父を陰日向となって支えてきた人です。
仕事のこと、従業員のこと、家のこと…。すべてに真心を尽くしてきました。
曲がったことは許さず、叱るべきところはきちんと叱る厳しいところもありましたが、そこにいるだけで皆の心がなごみ、あたたかくなる人でした。
子供、孫、ひ孫。皆に惜しみなく愛情を注いでくれた母。
父がかつて「お母さんは太陽のような人だ」と言っていたことも、よく覚えております。
その父が亡くなる前、私に母のことを託しました。
その想いを汲み、介護が必要となってからもできる限り住み慣れた家で支えたいと、周りの方々のお力もお借りしながら励んでまいりましたが、最終的に素晴らしい施設にお世話になることができました。
その施設では母のことはもちろん、私たち家族のことも気にかけていただき、時折開催される “家族会” でも楽しい時間を過ごさせていただきました。
そうして最期は、遠方に嫁いでいた私の妹も駆けつけ、家族皆で見送ることができたことを今でも感謝しております。
「この人に任せておけば間違いない」と家族皆で確信しました
まだ母が存命中に事前相談をしようかという思いもよぎったのですが、すべてを決めておく気持ちにはなれないまま、迎えてしまった別れの日。
父の葬儀を経験してはおりましたが、やはりいざ母が亡くなってしまうと心の余裕は無くなってしまい、限られた時間の中で決めなければならないことが多く、バタバタしてしまっていました。
しかし、担当の石橋さんがひとつひとつを丁寧に説明してくださり、要所要所でアドバイスをくださいました。
おかげで、この人にお任せすれば大丈夫だと安心してお願いすることができました。
私と私の妻とで母への想いが違い、意見がぶつかりかけてしまったとき、皆の希望が詰められるよう尽力してくださったのも、石橋さんはじめ文十鳳凰殿 平安会館の皆様です。
賑やかなことが好きだった母なので「あまりしんみりしすぎない、なごやかな雰囲気で」とお願いしたとおり、あたたかいお別れの場を設けてくださったおかげで、思い出に残る時間となりました。
参列してくださった皆様にも想いが伝わる場となりました
二日間しかないお別れの場は、ちょっとだけ時間をオーバーしてしまったくらい、居心地の良い雰囲気で満ちていました。
「お母さんの大好きなお花いっぱいで送ってあげられて良かったね。」
そんな声もいただきましたし、弔問客の方々が楽しそうに笑いながら帰っていったのは、ちゃんとお別れができたと心から感じているからでしょう。
それほどなごやかな空間を作っていただけたこと、私たち家族の想いをひとつひとつ聴いてくださったことに、感謝するばかりです。
すべてが「大満足」です
寂しい、悲しい空間となってもおかしくない “葬儀” ですが、私たちがちょっとこぼしただけの言葉まで全部受けとめていただいたおかげで、家族の想いが詰まったあたたかい “葬儀” になりました。
こうして母との思い出を穏やかな心地で振り返ることができるのも、きちんとお別れできたと感じているからだと思います。
「文十鳳凰殿 平安会館の皆様にお任せしたら間違いない。」
私たちの確信はやはり間違っていなかったと、葬儀でお世話になった全ての方々が教えてくださいました。
本当にありがとうございました。